淡路町2丁目界隈の今昔 その1淡路小

淡路小は現ワテラスの場所にありました。

 

明治8年、小川小として開校。明治44年に東京市淡路尋常小学校、昭和22年に千代田区淡路小と改称されました。

 

平成6年、千代田区公共施設適正配置構想 、いわゆる「公適配」により廃校となり、旧芳林小と共に、新たに昌平小となりました。

 

今回はこの淡路小の校歌を紹介させて頂きます。

 

淡路小校歌は大正2年制定。

 

作詞は細川潤次郎。この方は幕末の土佐藩志士でしたが、明治政府に出仕後、文部省、元老院などで活躍、女子師範校長時代に淡路小の校歌を作詞しました。また細川潤次郎さんは当時淡路町の近く、現三井海上ビル辺りにお住まいでした。

 

作曲は岡野貞一。東京音楽学校助教授、指導者の育成に尽力し、尋常小学唱歌の作曲委員も務めました。代表作は「ふるさと」「春の小川」「朧月夜」など我々の良く知る名曲を多数作曲されています。

 

 

 

淡路小校歌

 

御代の春風   吹きわたり

 

学びの庭に   さく花の

 

うるわしくとも   実らずば

 

そのかいあらじ  実れかし

 

現代の校歌のように校名や地名などは入らず、明治の気風の漂う気高さを感じます。

 

現在では歌うことも聴くこともなくなったこの校歌、以下のYouTubeで聞けますのでぜひお試しください。

 

 

 

https://youtu.be/QR_XCjeUiCc

 

(生徒斉唱)

 

https://youtu.be/A_C1BFT52UM

 

(東京YMCA合唱団による混声合唱)

 

 

 

このブログでは淡路町2丁目界隈の今昔について週1回程度の頻度で紹介していくつもりです。